焼き漆(やきうるし)
錆の発生を防止するためにトースターで鎹に漆の焼き付け行います。今回はステンレス製なので、錆びにくい金属ではありますが、念入りに「焼き漆」を行いました。
焼き漆をした鎹を打ち付けている様子。漆でコーティングされた鎹は真っ黒です。
焼き漆をした鎹を打ち付けている様子。漆でコーティングされた鎹は真っ黒です。
元々鎹が打たれていた3箇所に焼き漆を行った鎹を打ちました。
本躰の木地完成の写真を撮影しました。
木地完成前 木地完成後
〔木地仕上げした宝珠〕
漆を刷り込む前にエタノールで油分を拭き取ります。
〔木地固めをした宝珠〕
宝珠は漆下地の漆箔仕上げにします。木地固めは、生漆を木地刷り込む作業です。修理では国産漆を使用します。
木地固めの役割は、木地を丈夫にすること。木材のヤニ防止。次の工程の錆漆のウルシオールが木地に染み込まないようにするため(剥落防止になります)。
木地完成した本躰の補作箇所、木屎漆(こくそうるし)箇所、剥落箇所に2%の膠液(にかわえき)を塗布しているところです。
木地に薄い膠水を染み込ませ、乾かすことによって、このあと木地の上に塗る胡粉や絵の具の定着力を高め、亀裂防止になります。