胸飾の修理を行うため、一旦お像から外しました。
積もった埃を除去するため、湿式クリーニングを行いました。エタノールと精製水の混合液を綿棒に含ませて丁寧に汚れを落としていく作業です。
写真はクリーニング後です。
左側や所々亡失している箇所をどのように復元するかイメージ図を描きます。何色のガラス玉が何個必要か確認します。
小さいガラス玉を作るため、まず細い棒を作る作業をします。
細いガラス棒を作っている様子です。
右側が細いガラス棒を作るために使用したガラス棒で、左側が完成した細いガラス棒です。
細いガラス棒を溶かし、離型剤を塗ったステンレス棒にガラスを巻き付けていきます。
完成したガラス玉
緑、黄色、白(透明)、紫
大きさの違う穴の開いたガラス玉が完成
完成したガラス玉と彫金作家の吉田泰一郎様に作っていただいた部品で亡失した箇所を組み立てました。
また、左側に残っていた木の玉は、一部欠失していたためヒノキ材で新補しました。
★組み立ての際に銅線や部品の一部、古色が取れてしまったので、このあと吉田様に古色していただきます。
復元した胸飾をお地蔵様にあててみました。