大黒が編集し、檀家さんに配っている「弘済寺かわら版」、、、なかなかの力作です!
※ 第40号以前のかわら版は、旧ホームページ「大黒レポート」をご覧ください。
〔大黒を広辞苑で引いてみると〕
だいこく【大黒】①大黒天の略。②(大黒天が厨に祭られたことから)僧侶の妻の俗称。梵妻。五人女四「この寺の--になりたくば,和尚の帰らるるまでに待て」③大黒舞の略④地曳網の最奥の網袋につけてある浮木。--がさ【大黒傘】大坂大黒屋から売り出した番傘。紙厚く骨竹が粗く糸の強いもの。--こう【大黒講】大黒天を信仰する者の講や寄合い。二代男「--の掛銭をかって」--ずきん【大黒頭巾】大黒天2のかぶっているような、円形で低く側辺のふくれ出た形の頭巾。--てん【大黒天】(梵語Mahakala摩訶迦羅)①密教では自在天の化身で、仏教の守護神。戦闘神あるいは忿怒神、後に厨房神とされる。②七福神の一。頭巾をかぶり、左肩に大きな袋を負い、右手に打出の小槌を持ち、米俵を踏まえる。わが国の大国主命(おおくにぬしのみこと)と習合して民間信仰に浸透、「えびす」と共に台所などに祀られるに至る。→きのえねまつり。--ねずみ【大黒鼠】シロネズミの別称。大国主命(大黒様)の使いとされた。--ば【大黒歯】人の上顎の前歯二枚のうちの左方の称。→恵比寿歯。--ばしら【大黒柱・大極柱】①家の中央にあって、最初に立てる柱。建初柱。②民家の土間と床上部との境にある特に太い柱。亭主柱。織留二「此の--にもたれかかって」③転じて、家や団体の中心となり支えとなっている人。「一家の--」--ぼうし【大黒帽子】大黒頭巾のように、上が丸形で側辺のふくれた帽子。--まい【大黒舞】①室町時代に発生し、近世にかけて行われた門付(かどづけ)芸。仮面をかぶり頭巾をつけ、大黒天の姿をして門戸に立ち、新年嘉祝の詞を述べ、「ござった、ござった、福の神を先に立て、大黒殿がござった、一は俵をふまえて、二ににっこりと笑い…」などと唄い舞うもの。②歌舞伎舞踊の一。常磐津。本名題「舞奏いろの種蒔(もうておりそえいろのたねまき)」。三世桜田治助作詞。三番曳から一転してこの曲になり、三人の大黒舞が口合(くちあい)を言いながらの踊り。--まわし【大黒舞わし】(九州で)正月に祝言を唱えてまわる物乞人。
との事です。
寺の奥さんを大黒さんと呼ぶのは、「坊さんがまだ妻帯を許されていなかった時代、寺の中にいる女の人(実際には奥さん)に大黒頭巾をかぶせ顔が見えないように、世を忍んでいた頃のなごりだ。」といった皮肉を言う人もいます。